またあの日がやって来ました。3.11にちなむ話題をひとつ。

籔内佐斗司工房がある世田谷区経堂の町には、石巻のサバの缶詰が取り持った熱いご縁がありました。

三陸の美味しい金華サバの缶詰を作っていた「木の屋石巻水産」があの日の津波に襲われ、夥しい缶詰が瓦礫と汚泥に埋もれてしまいました。以前からその缶詰を提供していた経堂の飲食店主らが中心になって、掘り起こされて泥まみれの缶詰22万個をひとつひとつ洗って販売し、義援金にしました。その顛末をまとめたのがイベント居酒屋「さばのゆ」店主・須田泰成さんが書いた『蘇るサバ缶』(廣済堂出版 1300円+税)。いま、経堂の一部書店で購入すると、希望が詰まった金色の缶詰(中は空っぽ)がもらえます。

そんなご縁から、経堂のインドカレーの名店「ガラムマサラ」店主のハサン・エロイ(?)さんが監修した本格派の「木の屋のラムカレー」が近日中に発売されます。試供品のため、まだ食べていませんが、ハサンの監修なら味は間違いなし。