2008.4.1.

〜投稿とその回答〜

 

 最近、平城遷都のマスコット騒動がいくぶん沈静化していたかに見えましたが、3月28日に「南都二六会有志」による「図案再考を強く求める」要望書が協会に提出されたという新聞報道のあと、ふたたびネット状で賑やかに議論されているようです。

 それを反映して、私のウエブサイトへの一日の訪問者も久々の4桁を「回復(?)」しました。

 投稿は、一時にくらべかなり数は減りましたが、ネット上の騒動を心配していただいた応援のメッセージが中心になっています。

 また反対意見も、罵詈讒謗の類はほとんど姿を消し、ずいぶん冷静な論調になってきました。そして私の返信も、投稿をして下さった方におおむね届いているようです。

 以下に、すこし前のものも含め、いくつかの投稿とそれへの回答を掲載しましたので、ご高覧のうえご意見を賜りましたら幸いです。個人情報に関わる部分は、○○と表記したり原文を一部加筆しています。

 「あの子」がせっかく取り結んでくれた見ず知らずの方々とのご縁が、よりよい関係へと発展することを願っています。

  そして「あの子」について、みなさまのご理解が深まり、一日も早く平城遷都1300年祭事業のお手伝いが、思う存分できるよう願ってやみません。

 なお本日、「南都二六会」会長、十輪院ご住職・橋本純信さまから、出家者、信仰者としての矜持に溢れた書簡を頂きました。遠からず、直接お会いしてお話しできる日を楽しみにしています。

 2008.4.1.

籔内佐斗司




~2008.3.12. 05:28PM~

【 メッセージをどうぞ 】:

 自分は奈良県生駒市の住民です(今は事情で数ヶ月沖縄に滞在しております)

 平城遷都1300年祭マスコットキャラクターで、一番問題になっているのは籔内さんのキャラクターデザインではありません

 確かに気持ち悪い、などとNETなどで騒いでいるのは一部の掲示板愛好者だけと思われます

 「平城遷都1300年祭マスコットキャラクター」をやりなおせと運動している団体の意見を、籔内さんはキチンとお知りになっていますでしょうか?

 キャラクター選定に当たって、「県民の税金を使って」「市民、県民の意見もまったく聞かずに」「市民、県民に途中経過も知らされずに」「県庁の密室で決定された」事が問題なのです

ですから薮内さんのデザインなさったキャラクターを含めて、県民、市民による「投票や公募」を行うべきだったのです

 「税金使って県でデザイン勝手に決めました、名前はお前ら県民で決めていいよ」という奈良県の態度が問われているのです

 ですから地元奈良での反対運動?も「気持ち悪い」などと言う方はおられませんよ

そんな理由で反対している人は一人もいません

 それを一部の掲示板などでヒステリックに「キモイ」「気持ち悪い」と騒ぐ、見当違いな意見に、まとも解答している薮内さんも反省していただきたいです

 問題は「県の密室決定」で「デザイン」ではありません

 それを一部の意見とすりかえて知事までもが「気持ち悪いからと言って撤回しません」というのはおかしな話なのです

 薮内さんからもぜひ発言、ご意見をしていただきたい

 「名前を公募するくらいなら、なぜ県民にデザイン投票くらいさせてくれなかったのか!?」と問題はそこにあるのです薮内さんも一部のヒステリックな意見や、問題すり替えに、のせられないように賢明な対処をよろしくお願いいたします

 繰り返しになりますが要点は

1、「税金使って県でデザイン勝手に決めた、名前はお前ら応募しろよ」という県の閉鎖的運営

2、「名前を公募するくらいなら、県民にデザイン選定の投票くらいさせほしい」なぜ密室で決定したのか?

3、知事までもが「気持ち悪いからと言ってデザイン撤回しません」と「密室決定問題」から「デザインの問題」にすり替えていること

以上の三点です

 薮内さん、ぜひもう一度県民の意見を聴いてください

 そして問題のすり替えに加担せぬよう、よろしくお願いいたします。



【ご回答】

 

○○さま

 メールを拝見しました。

 ご意見の趣旨は、よくわかりました。

 あなたが支持されている団体は、「1300年祭を救う会」のことでしょうか?

 ここからは(かどうかは確認できませんが、この団体を名乗って)かなりのメールを頂きました。誹謗中傷よりは即刻辞退を求める内容が中心でしたが、かなり感情が先走ったもので、私としてはいささか困惑する内容だったように思います。

 何しろ、批判する側の常軌を逸した膨大な中傷メールがひどすぎました。このことは、みなさんがネット上で運動を広められたことのマイナス効果だったと思います。

 

 この会のみなさんが、県の姿勢をご批判されていることは理解できますが、私は、他の参加者と同様、県が主催したコンペの条件に納得して参加した立場ですので、残念ながらみなさんに与することはできません。ごめんなさい。

 

 このコンペ自体は、前知事のときに実施されていますので、県政を継承したとはいえ現知事に「密室で決めた」という責任を問うのも気の毒な気がします。

 途中経過の情報不足の印象は、コンペ参加者である私も感じたのは事実です。

 選考結果を代理店から聞いた後に、前知事の引退表明があり、知事選があり、現知事による事業見直し作業がありと、県もマスコットどころではなかったのでは、と善意に解釈しています。

 そして現知事が、就任直後に事業規模の抜本的な見直しを打ち出されたことは、税金の無駄遣いに大きな歯止めをかけた点で、県民はもっと評価するべきだとの印象を持っています。そして結果的にこの騒動が、たいへんな宣伝効果を生み、愛称募集に既に10000件の応募があったことも、奈良県民として前向きに評価していいと思います。

籔内佐斗司




~2008.3.12. 09:57PM~

【 メッセージをどうぞ 】:

 頼むから自ら白紙にもどしてくれ

 このキャラクターはない。 センスなさすぎる。プライドもあるだろうが、こんなキャラは迷惑。1000人近い声を無視して芸術だのなんだのあんた中心に奈良が存在してんじゃねーぞ。

 こんなんだから京都にいつまでたっても馬鹿にされるんだよ

 奈良の恥。偉大な歴史を前にして侮辱してる

 恥ずかしすぎて奈良出身と言いたくない。



【ご回答】

 お返事がたいへん遅れて申しわけありませんでした。

 あのキャラクターについて、大変な嫌悪感をお持ちのようで、私がどのように申しあげてもご理解を頂くことは難しそうですね。

 しかし、何度も繰り返していますように、私は、奈良に畏敬の念を抱きこそすれ、侮辱する気持ちなど、微塵も持ち合わせていません。

 文面から伺うと、京都の方から、奈良が悪くいわれたことがあったのでしょうか?

 少々のことで、平城1300年の歴史の重みが揺らぐようなことはあり得ないと思いますが・・・。

籔内佐斗司




〜2008.3.28. 1:30PM〜

【 メッセージをどうぞ 】:

 「今後を楽しみしています」という考えでいいのですか?

 デザインのやり直しをエンドユーザーが求めているのですよ?

 通常の企業との仕事で、リリース後に評判が良くなくて手直しをしたこと、ありますよね?

 役所のボンクラどもが決めたことだから、俺に責任はないよという論旨は理解できます。しかし、このような事態を打開するには、役所の人間には荷が重すぎるとは思いませんか?

 「デザインコンペのやり直しに応じる用意がある」というまっとうなご発言をお待ちしています。



【ご回答】

○○さま

 メールを拝見しました。

 率直なご意見をお聞かせいただきありがとうございました。

 この騒動が持ち上がった先月末以来、私は寺院の調査などで4回、奈良に出かけました。

 もちろん、現地の寺院関係者や地元の方と食事をしたりお話しをしました。そうしますと、ネット社会やマスコミの取り上げられ方とはまったく違う地元の好意的な反応に、こちらが戸惑うほどでした。

 先日、奈良市内の寺院親睦会の「南都二六会有志」の方が図案の見直しを求める意見書を県に提出されたという報道を聞きました。この会には懇意にさせて頂いているお坊さまがたがいらっしゃるのでお伺いしたところ、要望書を出そうという方が多数派ではなかったために、「有志」として提出されたとの経緯を教えて頂きました。

 しかし、一部とはいえ寺院関係者からのご批判があったことをまことに残念に思い、私の力がおよばなかったこととして、肝に銘じておきたいと思います。

 先日、愛称公募の資料を拝見しました。15000通に迫る応募のうち、批判的な名称は数えるばかりで、大半は一生懸命1300年祭とマスコットのことを考えて下さっていることがわかるコメントが添えられていました。1000通を超える反対意見が届いていると協会も発表していますが、逆にこちらの15000通のご意見を無視することもできないことは明らかです。

 ○○さんがおっしゃる「役所のボンクラども」とはどなたかのことを具体的に指しておっしゃっているのでしょうか?もし、面識のない抽象的な「県の職員」をそのように呼ぶのであれば適切でないと思います。全く未知の匿名の方々から罵詈讒謗を浴び続けた私から、こころより自制をお願いいたします。

 現知事は新任早々、1300年事業規模を大幅に縮小することを打ち出し、実行に移されたことを、私は高く評価しています。また数ある自治体イベントとは趣のことなる知性的な催しを目指しておられることも敬意を持って見ています。

 ネット社会やマスコミで、このような観点から意見を述べられる方がいらっしゃらないのが不思議です。

 以上、縷々書きましたとおり、今回の騒動で、奈良県や協会の対応に落ち度があったとは考えていませんし、批判を受けるような意図を制作者や協会は微塵ももっていません。またご批判があったことことは理解していますが、好意的なご意見もたくさんあることはあきらかですので、私が「デザインコンペのやり直しに応じる用意がある」と表明することはありえません。ご理解をいただけることを願っています。

ご意見頂けましたら、幸いです。

籔内佐斗司

*この返信は、Returned Mailになりました。




~2008.3.29. 10:50PM~

【 メッセージをどうぞ 】:

 ベクトルという言葉をご存知でしょうか?

 ベクトルとは簡単に言って「力」と「方向」を示す言葉です。

 貴方は教授だから言葉を駆使する力はあると思う。

 でも、世論がこれだけキャラに対して気持ち悪いなどと悪評が圧倒的に多いのにもかかわらず貴方は概ね好評を博しているなどと言葉を間違った方向で使っていることに自ら気がついていない。

 いや、気がついていると思う。

 だからといってここで自己否定してしまうとこれまで築き上げてきた権威とか諸々が一気に瓦解してしまうのを恐れ、その結果、もうこうなったら突っ張って自己保身に走るほうがいいと考えておられるのがはっきりわかりました。

 開き直りがあまりにも見え見えなんですよ。

 そういう意味で、ベクトルの「方向」をよりいっそう間違ってしまっていると指摘したのです。回答文からはその内容よりも貴方のそういう「間違ったベクトル」しか見えません。

 一見丁寧な書き方の回答文に見えましたが、読んでいくうちに貴方の教授という肩書きを盾にした自己正当化と責任転嫁ばかりが目立ち、

 誠実さとか謙虚さといったものが二の次になっていることに激しい憤りを覚えました。

 保身に走る貴方の反論がいっそう貴方の立場を危うくしていることに一刻も早く気づくべきです。



【ご回答】

○○さま

 メールを拝見しました。

 たいへん厳しい内容に、どのようにお答えすべきか、戸惑っています。

 たしかに、私の予想を超える否定的なご意見があったことは驚いていますし、ちから及ばなかったことを残念に感じています。

 私の主な職業は彫刻家です。必要があって肩書を記載する場合、大学教員の肩書きは二の次にしています。それは私が25年間、どこにも所属しないで作家活動をしてきた自負があるからで、マスコミが「籔内教授」と紹介するたびに不愉快な思いをしています。組織上の肩書や権威に拘っているのは、マスコミ関係者の方ではないでしょうか。

 ○○さんのまわりのみなさんは、このキャラクターに対する悪評が中心のようですが、私のウエブから投稿して下さる見ず知らずの方は、好意的または擁護して下さるご意見が大半であるのも事実です。

 また、協会が公募した愛称募集の応募一覧を見ましたが、15000通弱のうち、批判的な名前やコメントを寄せられた方は、ほんのわずかでした。ほとんどの方が愛情を持って、真剣にあの子の名前とメッセージを綴って下さいました。

 したがって私は、あなたがおっしゃるような開き直りも、自己保身する必要も感じていません。

 実は三月には四回、寺院の調査と打合せなどで奈良に出かけました。その際、たくさんの地元の方や寺院関係者と接しましたが、ネットやマスコミ報道との温度差にびっくりしました。

また先日、「南都二六会有志」の方が、協会に意見書をだされたという報道を聞きましたが、この会には私の懇意のお寺さん方がおられるのでご意見を伺ったところ、「会の総意」ではなく「有志」となった経緯を教えて頂きました。

 もちろん十輪院さまはじめ僧侶の方から異論が出たことは、真剣に受け止めています。

 このことについては、私のウエブに意見を載せています。

 このように書いても、○○さんのご理解を頂くことはとても難しいと思いますが、すこしでもあなたとまわりのみなさんのお気持ちが和らぐことを願っています。

 また、まったく見ず知らずのあなたと、このようにメールのやりとりをしている不思議なご縁が、ひととひととの前向きで建設的な方向にむかうことを希望しています。

 奈良への思いは、同じだと思うからです。

籔内佐斗司




~2008.3.29. 11:10PM~

【 メッセージをどうぞ 】:

 はじめまして、○○と申します。

 私があなたを知ったきっかけは当然平城京マスコットキャラ騒動です。今回はそれに関する私の意見を述べさせていただきます。

 まず今回のキャラクターへの私の気持ちは残念ながら批判的です。だけどその批判の対象はあなたやマスコットそのものではありません。あくまであのキャラクターが『マスコットに向いてない』という意味での批判です。あのキャラクターが童子だろうが仏様だろうが頭から鹿の角が生えてようがそんなことはどうでもいいんです。キャラクターそのものに対する批判はありません。

 あなたを強く批判している人が非常に多いですがそれはどう考えてもおかしいです。あなたはあくまでキャラクターを作成して応募し、奈良県に認定され報酬を得ただけです。至って問題ありません。あなたを批判する連中は道義を全く考えていない単純な思考を持つ人種だと思います。

 私は作ったあなたではなく選んだ奈良県こそが害悪だと思います。少なくともあなたは芸術家であり作風を見る限りマスコットを作成するタイプでないということは一目瞭然です。そしてやはりマスコットにふさわしくないキャラクターを作成したのにそれを平然と認定した奈良県の非常識な行為が一番の罪です。

 何故あなたやあのキャラクターがこんなに批判を浴びるのか?要するに同じ製作するにしてもジャンルが違うだけなんです。あなたが芸術として素晴らしい作品を創作されているのは言うまでもないが、万人に抵抗無く受け入れられるような『芸術性を必要としないマスコットキャラクター』の創作には向いてないだけなんです。

 もっと分かりやすく言えば美術絵画を描く美術家とマンガを描く漫画家との違いです。その二人に自分の作風を生かしたドラえもんを描かせると間違いなく漫画家の描いたドラえもんのほうが世間一般には受け入れられます。美術家の描いたドラえもんは今回の批判と同じくらいの批判の集中砲火を浴びるでしょう(笑)あなたは当然前者のタイプです。

 私は彫刻や絵画などの芸術には全く興味ありませんし価値もわかりません。あなたの作品を見ても別になんとも思いません。が、多くの名声を得ているあなたは素晴らしい芸術家であるのだと思います。なのであなたに対する批判など気にせず今後もご自身の作風を生かしての作品作り頑張ってください。

 平城京マスコットキャラクターは全然ふさわしくないし好きにはなれませんが、作者であるあなたへのおかど違いな批判が多いのでこう考えている人間もいるということを知ってもらいたくてメッセージを送ります。



【ご回答】

○○さま

 メールを拝見しました。

 貴重なご意見をありがとうございました。

 私自身、未だにこのマスコット騒動の全体像がつかめなくて困っています。

 ただ『芸術性を必要としないマスコットキャラクター』というおことばには、すこし意見を述べさせて下さい。

 たしかに、最近のキャラクタービジネスが生み出すマスコットにはいわゆる芸術性をつよく感じさせない傾向があるように見えます。どれを見ても、みんな同じに見えてしまいます。

 しかし私には、平城遷都1300年祭を数ある自治体イベントのようにはなってほしくないという願いがありました。もっと知的訴求力のつよい催しでなければ、奈良の1300年を記念し、これからのこの国のあり方を問う催しにはならないと思っていました。

 おそらくその点では、事業協会や選考委員会も同じ考えではなかったかと思います。マスコットキャラクターというジャンルであっても、はじめから万人に受け入れられるものを目指すのではなく、結果として多くの(万人とはもうしませんが)方に受け入れられるものを目指すのがアーティストの務めであると思います。今回のような公的機関の仕事の場合はとくにそうあるべきだと考えています。

 私は、このようなキャラクターも「あり」と考えています。

 ○○さまは、あの子をお好きではないようで残念ですが、話題力についてだけでも評価してやって欲しいと思います。

 どうもありがとうございました。

籔内佐斗司




~2008.3.30. 01:57AM~

【 メッセージをどうぞ 】:

 突然のメール失礼いたします。

 HP上に載っておりました、批判に対する回答について、思うことがあります。

3)批判について の欄で、「芸術表現の自由という面で、たいへん危険なことだったと感じています。」とありますが、一体誰が芸術表現の自由を侵害しているでしょうか。

 例えば、あなたが、自分でこのデザインを作成し、発表するだけ(そこに利益が生じない)のであれば、一般市民は誰も何も言いません。

その絵を売る、となれば、好きな人が買うだけです。問題はありません。

ただ、今回のケースは、民間ではなく、公益的な事業です。

そこへの批判です。

 つまりは、芸術活動自体を批判しているわけではなく、それが(その賛否ある問題の絵が)嫌でも公に広く使われてしまう性質のものであるから、批判が出るのです。思い違いせぬよう、理解していただければと存じます。

 製作者の非として、果たしてそれが公に受け入れられるか?という視点が足りなかったのではないかと思います。今回の絵は、自己表現、自己満足で終わる趣味のものではありません。公に使われるものです。それが、「気持ち悪い」という批判を浴びうるものだったら、避けるべきであると思います。

 「何が今回のデザインには必要なのか。」それは、奈良をイメージしたキャラクター。それに加え、広く、老若男女、全員に無理なく受け入れられるもの。

 そういう必要性があると言うことを、このデザインを思いつく前に気づき、案としてださなければ、今回のような騒動は起こらなかったと思います。

 また、文中に「私の感触では、好意的もしくは擁護して下さる意見の方が多いという印象を持っています。」とありますが・・。本人と関係のあるだれかが、真っ向批判をおこなうということは、普通に考えておかしいと思うのですが。意見を言われた方のリレーションがどうなっているのか分からないので、断定は出来ませんが、その方々が、初対面ではない場合、批判的な意見を求めるほうが難しいです。例え初対面であったとしても、面と向かってであれば、直接的な批判は避け、「・(ネガティブポイント)・・だけど、いいんじゃないですか?」というようなポジティブで終わる回答になりがちです。(社会言語学上)もし、民意を聞きたければ、誰か第3者に協力してもらい、その方が別の第3者に聞き取りを行う、若しくは、自分の名前を出さずに、無差別調査(TEL、FAXなど)をおこなうことが必要です。

 周りにいる人や、友人、知人の答えに何の信憑線もないことを最後にお伝えします。

 推敲していないので、誤字脱字、論理が通っていない部分がございましたら、お詫びいたします。



【ご回答】

 

○○さま

 メールを拝見しました。

 かなり厳しいご意見をいただき、どのようにお答えすべきか、困惑しています。

 ただ、ご意見の前提に誤解があるようですので、訂正させて頂きます。

 

 「芸術表現の自由という面で、たいへん危険なことだったと感じています。」と書いた点につきましては、この総括的回答を掲載する前に公開した批判メールを指しています。

 

 マスコットを受け入れられないという方々が、コンペに応募した者と、それを選考した側とを混同して、制作者の姿勢を攻撃してこられました。

 もしもマスコットを、私が単独で指名を受けて制作したのであれば、そういう批判もやむをえない部分もあるでしょうが、コンペティションに参加する以上、自分の思い通りに制作するのは当然です。したがって批判は、選考した側に向けられるべきであって、制作者に批判を浴びせるのは如何なものかという趣旨の文言です。

 ○○さんは、公開した批判の投稿をご覧になっていないかも知れませんが、およそ常軌を逸した文面の内容が多々ありました。その後も、この種のメールは数こそ減りましたが、今も届いています。

 

 また私のウエブをご覧になったうえで送られてきた膨大な数の好意的あるいは擁護してくださる投稿の発信者の大半は、まったく存じ上げない方です。

 私の知人であれば、わざわざウエブの投稿メールをお使いにはなりません。したがって、そのメールの信憑性を疑う必要はないと思います。

 

 このようにお答えしても、あなたのご理解をえられるのは難しいかもしれません。

 しかし、お顔も存じあげないあなたに、こうしてメールを書いている不思議な縁を取り結んでくれた「あの子」の力に驚きます。

 

 取りいそぎ、お返事させて頂きました。

 ご意見、ありがとうございました。

籔内佐斗司




~2008.3.30. 10:08AM~

 

【 メッセージをどうぞ 】:

見苦しい言い訳はやめて、早く白紙撤回して

受け取った大金も返しなさい



【ご回答】

○○さま

メールを拝見しました。

残念ながら、あなたのご要望に従う理由がみつかりません。

あしからずご了承ください。

籔内佐斗司



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