しかし自分でゴミを燃やすようになって、いろいろ考えるところがありました。木屑のなかにほんのわずかでもプラスチックや発泡スチロールのかけらが混じっていようものなら、煙のすごいことすごいこと。またにおいの不快なことといったらありません。
ゴミの分別収集が始まった頃、めんどうなことをさせるもんだと思いましたが、あらためて分別収集の重要性を認識した次第です。
そして木屑は完全燃焼してほんのわずかな灰しか残りませんが、紙は意外なほどたくさんの燃えかすが残ることに気がつきました。紙箱や段ボールなどは、ほとんど原形をとどめたままの姿で灰になっていてちょっと感動ものです。
ゴミを燃やしていると、子どもの頃に父がホーロー製の焼却炉で家中のゴミをせっせと燃やしていたのを思い出しました。当時はゴミの分別などは考えもしなかったころです。日曜日になるとビニールだろうがゴムだろうが落ち葉や生ごみと一緒に燃やすものですから、煙突から真っ黒なすすだらけの煙をもくもくと吹き出していました。住宅街でしたから、きっとご近所の顰蹙をかっていたことでしょう。真夏の暑い日にも、汗だくになりながら、嬉々としてゴミを燃やしていた父の姿が目に浮かびます。そして今の自分の姿と重なって苦笑してしまいます。 |