2007年
1月18日
電通からマスコットキャラクター「指名公募」について打診され、受諾する。
その際「担当者から、他の代理店がどんな大物を出してくるかわかりませんが、それでもお受けいただけますか?」と聞かれる。
2月14日
作品を電通に提出。
2月29日
電通の担当者から「採用内定」の連絡を受ける。
同時に、柿本知事が任期満了で勇退を決意、知事選に出馬しない意向を表明。それに伴い、遷都事業協会が活動を休止したことを知らされる。
3月
知事選挙がおこなわれ、元海上保安庁長官〜参議院議員・荒井正吾氏が当選。
4月
荒井正吾氏が新知事に就任。
遷都祭事業の全面的見直しがおこなわれる。
マスコットキャラクターについて、電通担当者に問い合わせるが、「先は読めない」との回答。
その後数ヶ月、この件について、進展はなし。
夏〜秋頃
彦根城築城400年祭のマスコットキャラクター「ひこにゃん」のロイヤリティに関し、デザイナーとのトラブルが表面化。
遷都祭事業協会の新体制が固まる。
11月14日
電通からの指示により、事業協会に「賞金500万円」の請求書を提出する。
2008年
2月12日
荒井知事によって、マスコットキャラクターが記者発表される。
毎日新聞奈良支局、産経新聞奈良支局などが、「一部市民が、マスコットキャラクターの選考経過の不透明性などを理由に、反対運動を始め、白紙撤回を訴えている」という報道を繰り返す。
また、「平城遷都祭を救う会」などがネット上でマスコットキャラクターへの反対運動をはじめる。
毎日新聞、産経新聞などが、「奈良県に『反対』『白紙撤回』を求めるメールやファックスが約1000通寄せられている、と報道。
奈良市内中小の仏教寺院の親睦団体「南都二六会」会長で十輪院住職・橋本純信氏ほか数名が、デザインに対し「仏教を冒涜している」と批判し、反対運動を展開する。
テレビのワイドショーなどで批判的なコメントが次々と報道される。
ネット上の意見交換の場である「ミクシー」などで、活発に反対運動が展開される。
2月24日
このころから、公式ウエブサイト「籔内佐斗司の世界」投稿フォーマットから、マスコットキャラクターへの批判的な投稿が増える。投稿への回答を始める。
2〜4月の投稿総数は約1000通、そのうち批判的内容は約350通。
3月初旬
テレビ局、新聞社の取材が殺到する。
近鉄奈良駅前で、反対の署名運動が行われる。
3月6日
公式ウエブサイト「籔内佐斗司の世界」に「批判メールと回答一覧」を掲載。この回答によって、ネット上の風向きが大きく変わり、応援メールが激増する。
【「批判メールと回答一覧」】
3月11日
【あるテレビ番組の取材からの手紙への回答】
3月28日
南都二六会有志名で、「図案再考を求める」要望書が県に提出される。
奈良のデザイナー集団が、「クリエイターズ会議大和」を結成して、公募による独自キャラクターの選定活動をネット上で始める。
この後、また批判報道が活発化し、ネット上の反対運動にふたたび火がつき、公式ウエブへの訪問者も一日に数万件に達する。
奈良県が独自に意見聴取を行った結果、南都二六会加盟寺院の多くが、反対運動に賛同していないことが判明。また東大寺、興福寺、薬師寺、唐招提寺などの大手寺院で構成する「臨山会」からは、反対意見が出ていないことを確認。
4月1日
【二度目の「回答公開」】
4月15日
マスコットキャラクターの愛称が公募され、14500件の応募のなかから「せんとくん」に決定する。
4月16日
【せんとくん決定にあたってのコメント】
【朝日放送ムーブ担当者との対話】
【一奈良県民さんとの対話】
5〜6月
「選考経過の不透明性」を理由に 「白紙撤回」を訴えていた地元のデザイナー集団「クリエイイターズ会議大和」が独自に選定した「まんとくん」を発表。
「仏教への冒涜」を理由に「図案再考」を訴えていた十輪院が「なーむくん」を発表。
来日中の中国の胡錦涛主席が奈良を訪問。それに合わせ、十輪院住職が、「チベット独立支援の祈祷をおこなった」と、毎日新聞奈良支局が報道。
6月20日
【朝日新聞赤田記者への手紙】
7月9日
奈良県庁で、「遷都祭」と「奈良の鹿愛護会」への募金箱20個を鹿坊が寄贈。
8月19日
「平城遷都祭500日前イベント」において、着ぐるみ「せんとくん」がデビューし、大人気となる。せんとくんファミリーとして鹿坊、鹿爺も参加。
9月13日
奈良県主催の「奈良ゆかりフォーラム」が東京で開催。せんとくんと鹿坊、鹿爺、酒仙童子、阿修羅童子がステージで共演。
9月25日
奈良ロータリークラブで「せんとくんの意匠とコンセプト」と題して講演
10月
10月12日
大阪府主催の「御堂筋KAPPO」にせんとくんが参加。橋下知事と御堂筋を行進。
10月22日
奈良の酒造メーカー豊澤酒造の「豊祝会」にせんとくんと鹿坊たちが参加、会場を盛り上げる。
10月25〜26日
彦根の「ゆるキャラまつり」で、十輪院側からの働きかけで、ひこにゃん、せんとくんとなーむくんが同じステージにあがり「仲直り」を演出。立ち会った十輪院住職は「白亳に鹿の角は許せないが、和の心で呉越同舟」とコメント。
10〜11月
「興福寺国宝秋の特別公開」期間中、せんとくん、鹿坊らが境内に出没。大人気となる。
10月31日
正倉院展をご覧になった皇后陛下が、展示物の「角の生えた水鳥」のデザインを「せんとくんのようですね」と評される。
11月
遷都祭事業協会が、社団法人化される。
公式グッズ販売や版権事業展開のライセンスオフィスが立ち上がる。
11月1〜2日
東大寺福祉事業団主催の「東大寺チャリティ展」にせんとくん、鹿坊が参加。
11月16日
興福寺会館で「せんとくんが教えてくれたこと」と題して講演。せんとくん、鹿坊が来訪。
2009年
4月
東京日本橋に奈良県の公式アンテナショップ開店(予定)
遷都祭プレイベントがたくさん企画されている。
2010年
「平城遷都1300年祭」執行(予定)
10月
平城京に両陛下行幸(予定)